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アメリカに行ってしまうともう見るチャンスを逃してしまうので、今日ピカソ展に行って来た。

回顧展に近い規模のものも含めピカソは何度か見ているけれど、今回はシュールレアリスムに傾倒していた時代がかなりのウェイトを占めていて、新鮮だった。
彫刻や金属溶接の作品もあったりとか。

僕は晩年のシンプルな鉛筆やエッチングによる作品、それに若い頃サーカスの一団に同行していた頃なんかを今まで気に入っていたのだけど、かなり印象を新たにした感じ。

この人はよくMilesと比較されたりもする(というかMilesが音楽界のピカソと言われるのか)けれど、ジャンルやスタイルという言葉で捉えきれないという意味では確かに共通している。
時代の流れの先端を確実にキャッチしてそれらの影響は受けつつ、簡単にもう一飛びして独自の境地に向かってしまう。
あと、MilesはWe must move on! と言ったけれど、ピカソも常に変化していたと思う。それを再認識した。
ただ、もっと重要なことは、あらゆる表現手法を取り入れながら、芯にあるものはすごくシンプルな生に向かうエネルギーがそこにあるということ。
同じ日に同じモチーフで何枚も何枚も作品を作っていたりして、その間の彼自身がどんなにトランス状態でカンバスに向かっていたんだろう?なんて思ったりもした。
生と死と暴力と、云々と解説には書いてあるけど、僕が受け取ったのは圧倒的に「生」への強い意志。

ということですごくエネルギーを感じる空間だった。全ての作品の隅々までに、100%のピカソがいて、ものすごい赤裸々さで迫ってくる、そんな感じ。
特定の作品、ということでは好きなアーティストは数いるけれど、存在そのものがスゴい!というとやっぱりこの人は格が違う。

12日までやってます。興味のある人はどうぞ。
東京都現代美術館