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というライブドキュメンタリーの映画がありまして、今週まで吉祥寺でやってるんで見に行ったわけですが。
やっぱりエリカ・バドゥとかローリンヒルは歌も勿論だけど立ってるだけでカッコいい。
人間というよりはもっと別な野生の生き物みたい(何年も前に仕事でラスベガスに行った時、泊まったホテルで帰国予定日翌日ローリンヒルのライブがあるっていうんでそこら中で告知のPVが流れていて悔しい思いをしたのを思い出しました。はい)。

で、映画の趣旨は特に無くて(多分)。
自分の成功を地元の人たちに還元するためにでかいイベントを開きたい、というデイブ・シャペルつうコメディアンのまっすぐかつアホな情熱で実現してしまった無料ライブ。
映画は基本的にその開催直前から終演までを追っているだけなのだけど、アメリカ的サクセスストーリーとその裏にある貧富格差の社会構造が随所に見られて、演奏以外のシーンからもものすごいエネルギー量が伝わってきます。

エミネムの8マイルと似たような光景がアメリカには普通にまだ存在していて、多くの黒人が「生きるか死ぬか」とった過酷な状況で生きてるんだということを思い知らさせる映画ですね。
ラッパーの言葉って特に訳で字幕として見るとホント汚くてそういうところは好きでも何でもないし(シャペルさんが途中でラッパーの安易な韻の踏み方を半ば自虐的に指摘していてとても印象的でした)、政治的な発言をすることだけがスマートなやり方と思わないんですけど、なんだろうなあ、日本で湘南乃風の「純恋歌」を聞いて吐き気に似た感覚を持った(これなら普通に歌謡曲の延長のスタイルを自覚してやってくれた方が全然聞けるのにねえ)のとはもうまるで正反対なリアルさはありますね。
で、要するに音楽の持つエネルギーというのはとんでもない、というシンプルな事実についてもっとちゃんと向き合っていかないかんねえ、と思ったのでした。