Pocket
LINEで送る

これまた実家に帰る前の話ですが、久々に坂本龍一を見てきました。
今まではバンドか他のジャンルのアーティストとのコラボしか見てなかったんですけど、今回はピアノソロのみ。
といっても彼特注のMIDIグランドピアノを相手にした連弾もやってました。
直前に出たアルバムをちょっと聴いたところではかなりポピュラー音楽の範疇を超えたミニマルさ加減だったんでどうなることかと思ったんですが(よくこんなCDをJ-POPのコーナーに置くなあという感じ)、普通にピアノベスト盤的な内容でまっとうに楽しめました。
面白かったのは「この曲では自由に携帯のカメラで写真撮ってください」といって演奏した曲。
テンポが速めでハイテンションなループものだったんですが、その演奏に客席からの「ポロローン」とか「カシャッ」とかいうシャッター音が混じり合い、更に自分のいた3階席からは携帯の液晶の光がきらめいて国際フォーラムの中は巨大なインスタレーションの場となってました。
教授は昔からこういうの好きですね。
あとMIDIグランドを相手にした連弾も、どこまで仕組まれてるのかよー分からんところが憎い。
明らかにテンポがルバートになってるとこもあるのに、どうやって同期させてるんだろう、なんて思いながら見てました。自動演奏側のフィルイン的なフレーズをきっかけにしているのか、フットスイッチでも使ってるのか・・・。
それにしても誰もいないピアノの鍵盤だけ動く様はいつ見ても不思議です。しかもいすもちゃんと置いてるし。

自分的には大好きでかつほとんどライブで演奏しないモリコーネの「1900年」をやってくれただけでもう満足です。他の日程では演奏してないみたいだから余計有り難いというか(新しいアルバムからの曲を除いてその場の気分で弾く曲を決めてました)。
あとは「bibo no aozora」「rain」「happy end」「parolible」っていう最後の流れも好きでしたねえ。

そうそう、今回のツアーは全日程を演奏終了後数日以内に全曲iTunesでダウンロード販売してるんです。これ面白い。自分もやってみたい。
自信ないとできないですけど、全部買うファンとかいるんだろうな。

最後に、今回のライブでものすごーく気になった点が。
主催者が許したのか教授もOKしていたのか分からないんですけど、演奏中に客席の子供が泣き出したり笑ったりしてとっても集中力をそがれたんですよ。
野外の音楽フェスとかなら全然いいと思うんですけど、ほとんどPAにも頼らないようなピアノ演奏の会場でそういうのってありなんでしょうか???親はどういう感覚して連れて来て、かつそういう事態でしばらく放っておくんだろう??
しかも泣くのはともかく笑うって何よ。クスクスってんじゃなくて、ケラケラ笑ってるの、ずっと。
子供を黙らせるために親が何かしたのかな、とか変な詮索してしまいましたが、そう思ってしまう時点で音楽が入らなくなってしまいますしね。
こういうのってどうしたらいいんでしょう?矢野顕子のライブみたいに臨時託児所作ればいいのかね、やっぱ。
それにしても何人もいたんだよな、そういうのが。よー分からん。
子供がいても音楽楽しみたい、って気持ちは勿論分かるんですけど、何というかある意味モンスターペアレントでしょう、それって?

とまあ色々ありましたが終わってみればやっぱり教授も年取ったというか、全般的に柔らかい雰囲気の内容でしたね。
高校生の頃初めて見に行ったときはワールドミュージックブームだったから黒人の姉ちゃんに沖縄民謡唄わせたり途中でアバンギャルドになる「東風」とかやったりしてたんだよなあ。ああいうトンガリ感はもうないのかも。

とまあ色んなことを感じたコンサート(「ライブ」って言葉より「コンサート」ですねえ、今回は)でした。