パウラ・モレレンバウムのライブなんだけれど、勿論目当ては旦那のジャキス(Jaques)さんの方。ブラジル音楽を中心にポピュラーの世界でチェロといえばまずこの人という大御所です。
最初ジャキスさんなしでライブが始まったから、いつ彼は出てくるのかなと思ったら、数曲終わってなんとサイレントチェロを抱えて登場。
落ち着いた笑顔で淡々と素晴らしいオブリやソロを紡いでいく。
ほとんどずっと引き続けている感じ。でも全然歌の邪魔にならない。これってどういうことよ?
ミディアムテンポのボサ曲なんかはまだ想像がついた。多分こんな感じだろうと。その辺は坂本龍一のCASAに続く一連のアルバムに近かった。
一番びっくりしたのは、かなりファンキーなアレンジのマシュケナダでも当たり前に(ホントに「涼しい顔して」という表現が似合う)ギターみたいなリフや効果音的なハーモニクスなどなどあらゆる表現手段を駆使して完全にバンドのコアになっていた。フレーズもいかにもストリングスという感じもあれば、ギター、管楽器、パーカッション、という具合で、この人は本当にチェロという楽器を知り尽くしているなあと改めてびっくり。
僕と同じYAMAHAのサイレントシリーズを使っている事もあって音色なんかも参考になったなあ。
最後は坂本龍一のアルバムで僕が感動した(と言っても大げさではない)ベースラインも交えた演奏もしてくれて、大満足。
これで生のチェロのサウンドも聞けたら完璧だったのに。。。
またこの人は見てみたいなあ。
因に次のmueライブではチェロの橋本歩さんが参加します。
歌にチェロがどう絡むか見てみたい人は是非来てください。
コメント
まさに大御所という風格でしたね〜。
なんというか、粋な感じ。
私も翌日の練習では「難しそうな顔」しないで弾いてみた。
これが難しい!
8/9のライブも楽しみにしています。
友達のチェリストも連れて行くよ。
チェロのイロイロを研究開始です。
ワクワク。
今度一緒にやる橋本歩さんも、普段はひょうひょうとして可愛い人だけれど、チェロを弾いている姿とその音はまさに「風格」ある感じ。
僕も本番が楽しみです。