フジロックで体験した音楽と人の気持ちの磁場について

fujirock 2005
今年もフジロックに行ってきました。
行くのが3回目という事で初めて行く人へのアドバイスくらいはできるようになって、ドタバタする事なく余裕を持って楽しめた気がします。

そのせいなのか、今年は色々悩んだりしたからなのか、今回は会場で次々と紡ぎ出されていく音楽とそこにいる人達の急力な磁場のようなものに、色々な意味で圧倒されてしまいました。

行った事のある人は分かると思いますけど、ここ数年のフジロックはポピュラー音楽に属するものであれば限りなくノージャンルに近い形で様々なミュージシャンが登場します。
王道なロックは勿論、ブルース、カントリー、ファンク、それに今年でいうと上原ひろみのようなジャズミュージシャンや、パーカッション主体のインストバンド、そしてDJなど、洋邦楽問わず音楽という緩やかな枠の下に100以上のアーティストと何万人という音楽好きが集まってくる訳で、それはもう強力な磁場のようなものができあがってます。

ステージも3万人以上入る大広場から、道の脇にあるまさにストリートライブな感じのスペースまで幾つもあるから、音楽の楽しみ方も色々。激しく踊る人がいれば、芝生で寝転がったり、屋台の料理を食べながらetc…これまた色々。

もうですねえ、一つの空の下でたくさんの音楽が奏でられて、たくさんの人達がその音楽を体験している。演奏する側も受け取る側もそれぞれいろんな気持ちを感じながら。
なんだろう、この状況というか光景というか、この時間も含めたフジロックという場所自体に感動というより切なさみたいなウェットな気持ちを感じてしまいました。。

自分が東京で普段ライブをやったり人のを見たりしていても勿論こういう「気持ちと気持ちの交錯」みたいな感覚は持つ事はあるんだけれど、その濃縮版みたいな時間を過ごせるのがこのフェスの素晴らしいところだと思います。
今まで他のフェスも含め大きな音楽イベントは幾つも見ているけれど、こういう感覚を一番味わえるのはフジじゃないかな。

ここにいると、なぜ自分が音楽を欲しているのか、なぜ自分が音楽をやりたいのか、そういう部分を根源から思い起こされるというか揺さぶられるというか、そんな感じです。説明する言葉にはなかなか変換できないんだけれど、それは自分が自分の演奏をする事で、良いライブをすることで答えていきたいなという気がしてます。

今回は音楽仲間が出演していたり別に見に来ていたりもあったから、なおさら実感が身近に湧いてきたのかもしれません。

今年もまた雨でひどい目には遭ったけれど、また素敵な体験ができました。

コメント

  1. なおこ より:

    uううう、せつない。その場にいなかった自分がせつない。
    歌は歌っていても、私は音楽を知らないんじないか、みたいな気分になりました。。。
    来年、感じたいなあ。
    フジロック貯金しよかな。

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