年末コヤマナオコちゃんで対バンだった平林里紗さんが歌った(というか歌詞が配られてみんなで歌いました)この曲が忘れられなくて、CDを買ってしまいました。
Joni MitchellはJacoが何度もサポートしていて高校生の頃から聞いていたんだけれど、初期のこの曲は未チェック。
里紗さんの歌そのものもスゴく素敵で彼女のCDも買ったのだけど、この曲と歌詞も素晴らしいです。
And the seasons they go round and round
And the painted ponies go up and down
We’re captive on the carousel of time
We can’t return we can only look behind
From where we came
And go round and round and round
In the circle game
上の部分が合唱になっている訳です。何回もユニゾンで出てきます。
ノスタルジックで牧歌的な空気を持ちながら、実はスゴくポジティブで何か芯のある意志を感じる曲と歌詞だと思います。
里紗さんの声と演奏もスゴくナチュラルで暖かい空気を創り出していたけれど、Joniのバージョンもシンプルだけれど深く入ってきてかなりいい感じです。
シンプルでいい曲が聞きたいなと思ってる人、是非聞いてみてください。
左がベストで右がオリジナルアルバム。
僕が買ったのはベストの方ですが、オリジナルもすぐ聞きたくなりました。
オススメです。そして勿論里紗さんも。。
コメント
「サークル・ゲーム」といえば、バフィー・セントメリー(Buffy Sainte-Marie)が歌った映画「いちご白書"THE STRAWBERRY STATEMENT"」(1970)のラスト・シーンを想い出します。
児童公園をつぶして軍事研究施設を造ろうとした当局に反対して、コロンビア大学の学生が闘争するという1960年代後半の世情を背景とした映画でした。ユーミンが作詞作曲した「いちご白書をもう一度」(1975年)で名前は知られていますが、意外と見た人は少ないようですね。僕が見たのも1982年。もう20年以上も前です。
大学の体育館に立て篭もった学生が床を両手で叩きながら、ジョン・レノンの「平和を我等に」歌う。そこに催涙ガスを撒きながら警官隊と州兵が突入し、学生をゴボウ抜きにしてゆく。学生たちが警棒で叩きのめされるシーンが続き、最後に警察隊に向かって飛び込む主人公の姿に、バフィー・セントメリーが歌う「サークルゲーム」が重なるエンディング。
この映画を創ったとき、監督のスチュアート・ハグマンは20代で、カンヌ国際映画祭で審査員賞を獲ったとか。
アグネスチャンが香港でデビューしたとき(1971年)の歌も、これだったとか。
「学園闘争」って、僕の世代(40代)にとっては「お兄さんたちの物語」だったけれど、彼らもそろそろ還暦を迎えようかという年代。60年代は「歴史」になろうとしていますね。
オジさんたちの昔話は別としても、ひとつの曲が新しい歌い手やファンを得て、時代を超えて生まれかわるというのは、ひとつの奇跡であり、素敵なことですね。