僕が今生きているミュージシャンの中で最も好きな人の筆頭はPat Methenyだったりするんですが、その中でも彼のソロ作品である「Secret Story」が一番好きです。
Pat Methenyを聞き始めた高校生の頃はPat Metheny Group名義の「Lettar from home」がリアルタイムで、それはそれでよく聞いたけれどどちらかというと先輩に言われて聞いてみたという感じ。買ったのではなく図書館で借りたというのもあるんですが。
その後大学に入って、初めて新作として自分の意思で購入したのがこの「Secret Story」。
人によっては「イージーリスニングじゃん?」と言われますけど、自分にとっては全然そんなことはなく、ジャンル抜きですごーく「世界」を感じるCDだと思います。
当時某家電屋さんのオーディオコーナーでバイトしていた僕は、今でも絶対買えないような高級オーディオ機器で視聴用CDとしてこれをよくお客さんに「いいでしょう、これ?」と(機材を薦めているのかCDを薦めているのか分かりませんが)聞かせていました。
ホントにいい音だったんです、録音自体。
ちなみに次の年にはライブ版、そしてグループ名義の新作発売、来日と続き初めてライブを見に行ったりもしたんですが、その時もこのCDから「Antonia」という、音源ではGil Goldsteinのアコーディンオンが光る曲を演奏してくれて感動した記憶があったり、やっぱりGilが生で演奏する音が聞きたいなあと思っていたら次の年には矢野顕子のバックとして来日してステキな演奏を聞かせてくれた記憶もあったり、その次の日に渋谷のYAMAHAでGil本人に出くわしてびっくりした、なんていう一連の青春体験が蘇って来るCDでもあります。。
でなぜ今日紹介するかというと、未発表曲5曲を入れてリマスター版として再発されているのを知ったからです。
当時インタビューで「本当はもっと録音したんだけどCDに入りきらなくて・・・」とPatが語っていたのを覚えているんですが(実際76分だったか、元々CDサイズギリギリの尺のアルバムですこれ)、これらの曲が聞ける様になったということです。
ということでさっきamazonでこのCDを注文してちょっとわくわくしながらこれを書いていると、まあそんな感じです。
J−WAVEやTOKYO FMでMCや天気予報のバックなどによくかかっていたこのCD、そういう雰囲気が好きな方もそうでない方も是非この機会に聞いてみてください。
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