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前回映画について書いたのが「THIS IS IT」についてだったことを考えるえらくジャンルが変わりますが。。。
今日は朝っぱらからアニメ作品である「涼宮ハルヒの消失」という映画を見てきました。
この映画は俗に言うアキバ系アニメとして3?4年前から去年にかけてTVで放送されていたシリーズの延長になる長編作品なんですが、実はこの「ハルヒ」が最初にブームになった頃は全然興味が向きませんでした。
というのも僕はアニメはそれなりに好きでジブリ作品やガンダムシリーズはそれなりに見ていたものの、アキバで話題になって作品コスプレがはやるようなタイトルを見ようと思ったことがほとんどなかったんです(巨乳強調系の典型的な女の子の描き方が単に好みじゃないというのもあったかもしれないですが)。
でも去年エヴァの「序」と「破壊」を見て、同じ時期に某TV局のエンタメ系Webの仕事に関わってから、最近の深夜アニメ枠を言ってみれば情報収集的に見出して、何となく見てみたら出来がいいということで一通り見通せたシリーズが幾つか出てきました。

その中でも「けいおん!」とこの「涼宮ハルヒ」に関してはまず劇中のライブ演奏シーンの抜群のクォリティに感動して一気に気に入ってしまい、特に今回見た「涼宮ハルヒの消失」は原作本を先に読んでしまったので映画化されたら見に行こうと思っていた一本でした。

前置きが長くなりましたけど、そういうわけで映画館でアニメを見たのは「耳をすませば」「もののけ姫」「エヴァンゲリオンー破ー」「スターウォーズ ークローンウォーズ」「サマーウォーズ」に続き貴重な6本目です(意外に映画館ではアニメを見てなかったらしい)。

で、結論から言うと「素晴らしい!」。
ジブリ作品みたいなのを日本のアニメの「表の顔」の代表各とすれば、これは言ってみれば「裏の顔」かな、という気はするんです。
ディテールにこだわった作画と細かなモチーフの使い方、ディープな演劇舞台のようなモノローグの連続、そして長門有希と涼宮ハルヒの魅力の描き方。。。
原作がもともとそういう雰囲気を持っているということもありますが、どうやっても日本の制作会社じゃなくちゃできない作品かなと思いました(一部韓国の会社が手伝ってるようですが)。
けいおん!もこのハルヒも京都アニメーションという制作会社がメインで制作していて、この会社のディテールの描き方はTV放送の時点でとても細かく他の会社が作る絵とは一線を画する雰囲気を醸し出していたんですが、それが映画ということでその力量が120%のテンションで展開されてます(人の表情なんかも勿論ですが水の流れとか雪の降る様子とか、TV作品からまた格段にグレードが上がっています)。
学校の、しかも狭い部室がメインの舞台ということで、大自然なんかの「あるだけで美しい」背景などほとんど出てこない作品ならではのこだわりが随所に見られるのも面白いところです。
そして涼宮ハルヒと長門有希と行動を共にしている(というか振り回されているという見方も出来ますが)男子生徒キョンの、ほぼ語りだけで場面の空気を作り出してしまうパワーもすごいです(一部くどいかなと思う部分もありますが)。
なのでアクションシーンがあるわけでもなく急展開が続くストーリーでもないこの作品が2時間40分あっても、まったく気になりませんでした。
更に、あえて強調するまでもなく今回主役扱いである長門有希の「前」と「後」の表情や内面の感情の描き方の違いもよくぞここまでという感じですし、出る場面は少ないけど涼宮ハルヒも同じく「前」と「後」の違いが十分楽しめました。

でもってパンフも買ってみたところ、スタッフのコメントを読むと「もう一度見たい」と思わせるだけの色々な思いが詰まっている気がしました。
これ以上はうまく説明できないんで、よければ↓のサイトの批評を見て下さい。
超映画批評(http://movie.maeda-y.com/movie/01424.htm)


ジブリアニメの様に最大公約数的に「誰もが楽しめる」というタイトルではないのは確かだと思いますけど、決してバカにできない出来の作品だと思いますよ。

昨今乱立するようになった深夜アニメは、「とりあえずこの枠での毎週放送に間に合わせなくちゃいけないからこうなりました」みたいなクォリティの作品も正直結構あると思いますけど、これは「日本のモノ作りは元気だ」と勇気づけられる作品である気がしましたよ。

ということで興味のある方は是非見てみてくださいな。
P.S. ちなみに僕が見に行った回の客層はどうかと思って周りを見ると、右隣が僕と同じ30代位の男性、左は大学生位の男二人組、前は中学生くらいに見える男の子、左斜め前は年齢不詳の女性二人組、そして後ろは親子連れ3人(父母娘)、という予想以上に幅広そうな客層でした。もっとも全体としては「オタ」寄りの男性が半分は占めているかなという空気ではありましたけどね・・・。